東日本部落解放研究所

歴史部会

カテゴリ:部会

第13代弾左衛門:最後の弾左衛門で、明治になると弾直樹と名乗るようになる。 岩殿観音にある天水桶の台座:武州鼻緒騒動の前年の1842(天保13)年に、周辺村々の長吏たちが奉納した天水桶の台座には、奉納者の名前が刻まれている。

関東甲信越をはじめ東日本の部落・差別の歴史の研究は残念ながら立ち遅れてきたが、おりしも「部落史の見直し」が唱えられる1990年代初頭に当部会が創設され、それぞれに担われてきた研究や研究活動の交流・協力が、相当に進んだ。これが、各地の具体的あり方の解明にとって、大きな弾みとなった。

とりわけ埼玉、栃木、群馬、神奈川などの「部落内史料」解読と学習・研究・出版が進められたこと、各地で(被差別当事者を含む)研究会活動があったこと、一般向けの部落史に関する書物・冊子・副教材などが埼玉、神奈川、長野、新潟、東京などで企画され発行されたこと、いくつかの地区での歴史調査がとりくまれたことなどが、意味を持ってきたところである。また地域における現在の部落解放運動や同和教育運動に学びつつ、自らの歴史認識を問う姿勢も、意識してきた。

当部会では、上記のごとき各地での研究・研究活動にかかわりつつ、定期的に研究会を開催し(現状では年に3〜4回程度)、会員の研究成果の発表と相互批判、論点の検討と共有などをおこなっている。また、会員の発表論文にかぎらず、広く関係論文や史料、情報、問題意識の交換等を目指し、研究交流の場の設定なども行っている。

研究会は、時代的には「近世」を主としてきており、近現代の研究をどう進めるのかが、大きな課題である。

テーマでは(特徴をあげると)、「近世部落」の職能(技・芸)とその意味の解明に力を注ぎ、その活動領域、旦那場・勧進場、"差別"のあり方の近似性などから、芸能民・民間宗教者を視野に置いてきた。「弾左衛門」体制の解明を進めつつ、そのあり方や畿内のあり方を安易に典型視せず、各地のあり方・構造の一層の解明と、全国的な比較検討を課題としてきた、などがある。

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