カテゴリ:予告情報
火災保険地図は現在の住宅地図によく似た地図である。主に昭和初期から昭和 30 年代に火災保険会社が業務を行うために作製された。全てではないものの,建物名や居住者名のほか,地番,建物の概形,建物の構造や階高,消火栓の位置や道路の幅員までもが詳細に書き込まれている。特に戦前のものは空襲で焼失した街並みがわかる貴重な史料であるが,居住者名が書き込まれている場合は個人情報の問題や人権の問題を含む。火災保険地図の概要を紹介すると共に,その問題点について参加者からご意見を頂き,理解を深めたい(参考資料:日本経済新聞2025年4月3日記事)。
京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。現在,熊本県立大学環境共生学部教授。専門は都市史,建築史。編著書に『戦前期台湾火災保険特殊地図集成①,②』(柏書房,2018 年),『戦前期樺太火災保険特殊地図集成』(柏書房,2018 年),『戦前期東京火災保険特殊地図集成』(全 27 巻,創元社, 2024 年〜)など。また,論文に「火災保険地図の再発見─都市整図社版「火保図」の国会図書館への寄贈と復刻版」(『近代出版研究』第 3 号,2024 年)など。
日時 | 2025年6月14日(土) 13:30〜16:30 | |
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会場 |
東京都台東区池之端1-1-12 03−5815−8612 | |
申し込み |
参加ご希望の方は、会場参加・リモート参加、いずれも6月5日までに研究所事務局へ、メールまたはFAXにてお申込みください。 会員以外の方は、お申し込みの際、ご所属をおしらせください。 | |
主催 |
東日本部落解放研究所・歴史部会 TEL 03-5603-1863 FAX 03-5603-1862 |