カテゴリ:予告情報
本報告は、近世から近代における定住する俗聖の実態を明らかにしようとするものである。具体的には、空也堂配下の鉢屋・茶筅、時宗の末端にいた鉦打を分析する。鉢屋・茶筅については、本山であつた空也堂の史料と茶筅側の史料を突き合わせて考察した。鉢屋・茶筅たちはそれぞれ定着した地域で葬祭等の一角を担い、またさまざまな生業を営みながら生き抜いてきた。その身分向上のために、空也堂配下になり、上納金を納めるかわりに、由緒書を貰い、歴代天皇の焼香式に参列する権利を得た。また時宗配下の鉦打を取り上げた。彼らは農民を配下の売継とし、収入を得ていたことを示した。
1958年、東京都台東区生まれ、(株)近畿日本ツーリスト、千葉県立中央博物館大多喜城分館学芸員、國學院大學栃木短期大學を経て、現在千葉経済大学経済学部教授、専門は民俗学・博物館学、著書『近世近代の俗聖と地域社会』(慶友社 2024年)。論文「近世六十六部廻国聖の実態について―安房国高梨吉左衛門廻国日記から―(『宗教民俗研究』32号、日本宗教民俗学会、2022年)「博物館法改正を考える―文化観光を中心に―(『全国大学博物館学講座協議会紀要』25号、2023年)など
| 日時 | 2025年11月29日(土) 13:30〜16:30 | |
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| 会場 |
東京都台東区池之端1-1-12 03−5815−8612 | |
| 申し込み |
参加ご希望の方は、会場参加・リモート参加、いずれも11月21日までに研究所事務局へ、メールまたはFAXにてお申込みください。 会員以外の方は、お申し込みの際、ご所属をおしらせください。 | |
| 主催 |
東日本部落解放研究所・歴史部会 TEL 03-5603-1863 FAX 03-5603-1862 |